Neuro-Associative Conditioning(NAC)・Neuro-Associationの仕組みとは?

パブロフの犬(条件反射・古典的条件つけ)

イワン・パブロフの犬が、ベルを鳴らすだけでよだれを流すようになった、という実験に使われた犬(実験)のことである。

  1. エサ=よだれ(お腹すいた!あ、エサだ!わーい!)【自分のモチベになる感情を挿入する】
  2. ベル+エサ=よだれ(これをなんども繰り返す)
  3. ベル=よだれ(ベルとよだれがひっついた)

つまり、ベルが鳴ったらいつもエサがあって、よだれがでていたので、ベルが鳴っただけでよだれがでてしまうようになったのである。

この反応を、条件反射、もしくは古典的条件付けと呼ぶ。

古典的条件付け・無条件刺激・中性刺激

古典的条件付け・無条件刺激・中性刺激を英語で言うと、Classical conditioning, unconditional stimulus, neutral stimulus.

古典的条件付けとは、異なる2つの刺激を頭の中で結びつけて学習することである。【(Neutral stimulus+(=)Unconditional stimulus)=unconditional response】

生理的反応を引き起こすような刺激を、無条件刺激という。要するに、強い感情が動くときである。(おいしい!うれしい!痛い!怖い!など)

生理的反応を引き起こさないような刺激を、中性刺激という。ようするに、なんでもないようなこと。

中性刺激を与えた後に、無条件刺激(強い感情が動く・生理的反応を引き起こす)をくわえ続けると、そのうち中性刺激だけでその感情が蘇る・生理的反応を引き起こすのである。

古典的条件付けの例

A:トリガーとなる行動 B:感情が動く行動(うれしい行動・いやな行動) C:感情・生理的反応(うれしい・つらい経験により、生理的にでる反応)Bの結果どうなるのか?
午前中に始める 30日完了してすごくなった自分がうれしい 仕事も全部底上げでうまく生き出す・ゴールめっちゃ時短
サラのおと・飼い主が来る エサがもらえた(うれしい) よってくる(うれしい)=飼い主が好き
中性刺激(なんでもないような動作) 無条件刺激(感情が強く動く動作)
ベルが鳴る エサがもらえる よだれが出る
レモンを見る 食べると酸っぱい 唾液がでる
リードを取り出す 散歩にいく(楽しい) 興奮してさわぐ
猫缶を開けるプシュッと言う音を鳴らして餌を与える エサがもらえる 寄ってくる
冷蔵庫を開ける エサがもらえる 寄ってくる
水道の音 おいしい水・おもしろかった 寄ってくる
サザエさんの終わり 明日からまた学校 憂鬱

Aは今までなんてことない意味のない動作であったにも関わらず、Aの動作の後にBの感情が動く動作を経験すると、AとBがくっついて、BがなくともAだけでC、その感情(生理的反応)を呼び起こせる。

ここで、Aをアンカー(トリガー)と呼ぶ。「今までどうってことなかった中性的な刺激が、後天的な意味を付け加えられてしまう」古典的条件付け、(パブロフ型条件付け)と呼ぶ。

古典的条件付けの特徴は、条件反射とも言われるように、必ずしも結果がPain Pleasureでなくても使えるところである。

猫を効果的に最短でしつける方法はコレ!

Action Action Pain or Pleasure ?
今まで 猫がニャーニャーとうるさい(鳴く) 部屋に入れてもらえる(入れてもらえる・飼い主がくる) 嬉しい(ごほうび) ◀︎喜びはもっと欲しくなる
新しい法則 猫がニャーニャーとうるさい(鳴く) だれもこない(声が疲れるだけ・飼い主は来ない) 辛い・嫌な思い(天罰) ◀︎痛みは避ける
新しい法則 静かにお留守番している(鳴かない) 鳴くのをやめたころ、会いに行く 嬉しい(ごほうび) ◀︎喜びはもっと欲しくなる
新しい法則 静かにお留守番している たまに会いに行ってあげる。 嬉しい(ごほうび) ◀︎喜びはもっと欲しくなる 留守番すればたまに会いに来てくれるんだ!

オペラント条件付け

オペラント条件づけとは、行動とその行動をした結果得られた「Pain Pleasure」により、「Pain」は避けるようになる(消極的になる)、「Pleasure」は欲しくなる(積極的に行動する)こと。

Pain or Pleasure 行動(トリガー) 感情が動く理由である行動。 左の行動は何刺激? Pain避ける、Pleasureもっと頂戴! 行動の弱化/強化
恐怖 ルームメイトの顔を見る 話すことはいつも文句があるときだけ 嫌悪刺激(罰子) 顔を見たくなくなる。避ける。 行動の弱化(罰)
恐怖 猫の足をさわる 爪を切ろうとする・爪切られるのは好きじゃない・生まれつき好きじゃない・束縛が嫌い 嫌悪刺激(罰子) 足を触られただけで噛みつくようになる 行動の弱化(罰)
改善 猫の足を触る エサがもらえる 強化刺激(強化子) 喜ぶ、やりたくなる 行動の強化
喜び ぶどうを食べる ぶどうが甘くておいしかった 強化刺激(強化子) 次も買ってくるように言う 行動の強化
喜び 大学の授業 くらすに超タイプのイケメンがいる 強化刺激(強化子) 会いたいからクラスが楽しみ 行動の強化

Painの刺激を、嫌悪刺激(罰子)・Pleasureの刺激を、強化刺激(強化子)と言い、Painを避ける現象を行動の弱化(罰)・Plesureを得ようとする現象を行動の強化と言う。

オペラント条件づけの4タイプ

オペラント条件づけの4つのパターン
正の強化(強化刺激or嫌悪刺激を加える) ごほうびが待ってるから、行動すること
お手ができたらおやつをあげたら、お手ができるようになる
正の弱化(強化刺激or嫌悪刺激を加える) おしおきが待っているから、行動しなくなること
爪を立てるとあ-!!と大きく叫ぶので、爪を立てなくなる
負の強化(強化刺激or嫌悪刺激を取り除く) おしおきを取り除くことで、もっと行動すること
机に乗っても怒らなくなることで、登ることをやめなくなる
負の弱化(強化刺激or嫌悪刺激を取り除く) ご褒美を取り除くことで、行動しなくなること
ニャーニャー鳴いても無視することで、無駄鳴きが減る

行動の頻度をオペラント水準と言う。もっと行動していく=オペラント水準が上がる、行動をやめていく=オペラント水準が下がる。

オペラント条件づけの特徴

オペラント条件づけは、強化刺激or嫌悪刺激を加えるか、減らすかということになる。オペラント条件付けには、必ず「嬉しい出来事・ごほうび」と「嫌な受難・おしおき」が必須になる点が、古典的条件付けとは異なる。

効果の法則

動物がある反応をした結果、「快楽」が得られた場合、次に同じような状況になった場合、同じ反応が再び起こりやすくなることを、効果の法則と言う。

ベルが鳴る 結果、 エサがもらえる(快楽)= うれしい、よだれ

効果の法則とは、結局古典的(orオペラント)条件付けのことである。

猫をあやつる、おしおきとごほうびリスト

ご褒美(快楽) おしおき(天罰・痛み・恐怖)
エサ・おやつを与える エサを与えない
なでる 体罰・叩く・蹴る・投げる
ほめる 花火の爆発音・大きい音・落下音
おもちゃで遊ぶ 無視をする
かまってあげる 閉じ込める
外に出す 嫌いなもの

猫のしつけ

猫にとっては、エサ・おやつが最強の快楽になる。

褒美のエサやおやつは、行動の途中や終わってすぐあたえないとだめ。

猫は注目を集めるためならなんでもする。

犬は仮病さえ使う。

体罰はだめ、飼い主がやったと思われないように驚かせるべし

「サプライズ」を突然やって、驚かせることで天罰とするべし。

視覚:顔に布をかぶせる

聴覚:うるさい音を出す

嗅覚:猫の嫌いな匂いを出す

味覚:まずいもの

触覚:嫌いなところをだれかがさわる

猫のしつけのポイント

空腹時を狙う。

予測不可性

動物は、予測ができないことによりストレスを感じる。

連続強化:ある行動を取った時に、常に100%、快楽・嫌悪現象のどちらかが起きる場合、報酬を与えられなくなると効果がすぐになくなる。(反応の消去)

間欠強化:ある行動を取った時に、たまにいいことあると、期待感が続く限りその行動が消えることはない。

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